Q:区分物件投資と一棟物件投資の違いを教えて下さい。
A:区分物件投資と一棟物件投資には以下のような主な違いがあります。
投資規模
区分物件投資:マンションの1室を購入するため、比較的少額から始められます。一等地の区分マンションは数億円以上となります。
一棟物件投資:建物全体を購入するため、初期投資額が大きくなります。一棟アパート投資の場合で、5千万円から数億円ぐらいの規模感です。
収入
区分物件投資:1室からの家賃収入のみです。
一棟物件投資:複数の部屋からの家賃収入が見込めますので、区分マンション投資に比べ賃料収入が安定的です。
リスク
区分物件投資:1室のみの投資なので空室リスクの影響が大きくなりますが、複数戸を地理的に分散して所有すればリスク分散効果があります。
一棟物件投資:複数の部屋があるため、空室リスクを分散できます。
管理
区分物件投資:1室のみなので管理の手間が少なく、共用部は管理組合が管理するので手間がかからず投資初心者にも適しています。
一棟物件投資:建物全体の管理が必要で、区分物件管理より手間と時間がかかります。
意思決定
区分物件投資:大規模修繕などの決定は管理組合で行われ、個人の裁量は専有部管理に限られます。ただし、管理組合の総会や理事会に出席することにより、マンション全体の管理に意思決定について関わることが可能です。
一棟物件投資:修繕や改装の意思決定を所有者が自由に行えます。
民泊運営
区分物件投資:民泊運営を行おうしても、通常のマンションでは管理規約で民泊運営が禁止されていることがほとんどなので、民泊運営は難しいです。
一棟物件投資:民泊運営を行うのはオーナーの自由です。ただし、物件が存在する地域の民泊規制に従う必要があります。
売却
区分物件投資:1室のみなので比較的売却が容易です。一般的に一棟物件よりも流動性が高いです。
一棟物件投資:建物全体の売却となるため、より慎重な売却計画が必要です。
これらの違いを考慮し、自己資金、運用の手間、リスク許容度などに応じて投資方法を選択することが重要です。